5月の連休が明けると、3週連続で週末は3人の子供たちの運動会でした。
運動会といえば、自分が子供の頃は“10月10日体育の日”と決まっていたものです。私自身は一人っ子だったので、わが家はお弁当の消費量は少なかったのですが、必ずこの日だけは3段の重箱が出てきました。
小学校の運動会の記憶をたどると出てくるのが、お弁当に必ず入っていた初物の柿!重箱の蓋を開けた時、まだ少し硬くて渋めの柿が入っていると、「ああ、今年も入ってた」となぜかホッとするのでした。
そしてもう一つ思い浮かぶ光景が、濃い紅色で鳥のくちばしのような形の芯に扇型の花びらを付けた、この辺では見ることのない花。私は、鹿児島の育ちで、あの花は何だったのだろう…と「鹿児島、濃い紅色の花」で試しに検索して見ると、一発で出てきました。
アメリカデイゴ、和名カイコウズ(海紅豆)。鹿児島県の県花になっていました。カイコウズの木は、割と低いところで枝分かれしていて、登りやすく、太陽によく生える深紅の花をつけます。花言葉は「夢」「童心」。
ちょうど運動会の頃は花が終わりかけで、カイコウズの木のふもと、落ちた深紅の花に囲まれてお弁当の最後に柿をほおばっていたのが、私の運動会の思い出です。
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