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義父を想う


先日、義父を見送りました。89歳になったばかりでした。昨年夏に手術をしましたが、食欲が落ちて戻らず、最近は施設でも寝たきりの状態でした。夫は毎月のように新幹線で通いながら、献身的に世話をしてくれる妹を労わりつつ相談にのっていました。


義父は昔から寡黙で、私たちが訪ねて行っても喜びをあまり表さない人でしたが、孫たちのためにアイスクリームやジュースを冷蔵庫いっぱいに買い置きしてくれる、心根の優しい人でした。地域のために自治会長を長年実直に務めていました。古き良き日本男児さながら、ご近所の方々と親戚同様に仲良く付き合い、兄弟親戚とも固い絆で結ばれていました。


そんな世代が、ひとつ終わったなあと感慨深い思いです。今度は私たちが義父たちの代わりに、家族を守り支える立場となりました。果たして義父のように強い信念を持って守れるでしょうか?「守る」とは言っても、改めて何をする訳ではではないのですが、そういう立場に立った責任を感じてしまいます。


そして、義父が見せてくれた最後の生きざまに自分の身を重ね、これからの人生をどう歩んでいこうかと考えます。命に終わりがあること、自分の身体がいつまでも思うように動くわけではないこと、いがみ合って生きるより、楽しく労わり合って生きたいことなど、大切なことに改めて気づかせてくれた義父に感謝する日々です。


#家族 #親を看る


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